【BRERAS/イタリア製グレンチェックコート】

お客様にとって必要かどうか分かりませんがバイヤーとしての想いを投稿していこうと頑張って自社の製品について書きました。
――なぜこの一着を、私は仕入れたのか。
「トレンチコート」と聞いて、シャーロック・ホームズ

のような英国紳士を思い浮かべる方も多いかもしれません。
実際、このBRERAS(ブレラス)のコートも、どこか“イギリス的な佇まい”を持っています。
けれどこの一着には、確かに“イタリアの風”が吹いています。
ですが、
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クラシックなグレンチェック柄。なのに、イギリスやアメリカのようなボックス型ではなく絞りすぎないなだらかに絞られたウエストライン。
構造は誠実なのに、シルエットはどこか色っぽい――それが、イタリアですよね。

そしてその発色。
写真では伝わりきらないこの「絶妙な色の艶と深み」は、高密度に織られた糸が生む光の反射と陰影。
価格帯がお求めやすいタリアトーレと同じイタリア最南端のプーリア地方でつくられるからこそ、この価格で、ここまでの“布の表情”を表現できてます。

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🔸よくあるご意見もあります。「裏地がない」「重い」と。
たしかに、サロンに来られたお客様からもご質問頂いてました。
私は否定しません。それは事実です。
でも、
私はこう考えます。
「軽さ」や「裏地の滑りの良さ」は“快適さ”ではあるけれど、
それが“本当に必要なもの”かは、人それぞれ。
裏地の代わりに共地で背裏を作る仕立ては、実に丁寧で、
「裏地で誤魔化さず、生地そのもので構造を成立させている」誇りを感じます。中に空気を含み、体温でなじみ、“育っていく一着”になるのです。
そして背裏、“袖裏がない”ことが問題なのではなく、
「袖裏がなくても快適に着れるほど生地に力があるか」が重要かと
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そして重さ。
はい、某ファストファッションさんのウルトラダウンのような軽さとはまた別趣向のものです。
でもそれは、“たっぷりの糸を織ってある証”であり、
「コートとしてちゃんと暖かい」ことの裏返し。
ペラペラで風が通る薄さではなく、
しっかりと肩で支える構造と、身体を包み込む“安心感”があるんです。
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🔸もう一つ、あえて触れておきたいこと。
ここ20〜25年ほど、日本に流通するイタリアブランドの日本サイズ感が、
私も敬愛するカリスマバイヤーさんの体型に大きく左右されてきたことをご存知でしょうか。
その方は甘いものもお酒も口にされず、非常に細身でスラリとした体型。
たしかに“服のハンガー”としては理想的で、センスも一流の方です。
ですが、日本の中年男性がみなその体型かといえば――
決して、そうではありません。
お腹が気になる方、胸板が厚い方、食事も嗜みながら年齢を重ねてきた方。
そういった「現実の大人」にフィットする服が少なくなってきたのもまた事実です。
だからこそ安めの簡易なオーダーメイドの服に皆さん流れたのだと感じてきました。
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BRERASは、

そこに“迎合”しませんでした。
「誰か一人」ではなく、
“日常をしっかりと歩いてきた大人”の身体を想定している。
だから私はこのブランドを選びました。
媚びない。削らない。誤魔化さない。
そして、だからこそ“着る人の誇りを邪魔しない”。
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🧵そして、これが価格についての想い
税込で132,000円。
たしかに安い買い物ではありません。
ですが、この発色、この仕立て、このサイズ感、
そしてイタリアで丁寧に作られた証としての「顔」を見れば――
私はこう思います。
「このコートは、ただの衣服ではなく、“美学をまとう行為”である」と。
私はそう思います。

🛍商品情報
• ブランド:BRERAS(ブレラス)
• 原産地:イタリア・プーリア地方
• 仕様:共地背裏/レギュラーフィット/ウール混グレンチェック
• 税込価格:¥132,000
• 商品ページ:Del Fiore 公式サイト