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「今日2月27日は絆の日。──ほだしを解いて」

2月27日。

今日は「絆の日」だそうです。

バレンタイン

ホワイトデー

のちょうど真ん中。「きず(2)な(7)」の語呂合わせから生まれた記念日だとか。

誰かが決めたささやかな日かもしれませんね。

それでも今年のこの日に、どうしてもこれを書きたいと思いました。

福祉学部で心理学を学んでいた頃、ある言葉に出会いました。

「絆とは『ほだし』と読む」

そうです。確か共依存の授業だったような。

ほだし——足枷。動けなくする縄。

美しいと信じていた

「絆」=ほだし

もう20年近く前の話ですから、詳細は霞んでいますが、その言葉だけは今も鮮明に残っています。

あの頃は頭で理解するだけでした。

今は…。

私には何年も、何年も、一緒にいた人たちがいました。

悩みを聞きました。

動きました。

深夜に電話を受けたこともありました。あの人のために、この人のために、と思いながら過ごした時間が確かにありました。

それが絆だと思っていました。

でもアフターコロナの日本で、その多くが静かに、あるいは些細なことをきっかけに、消えていきました。

それこそ、

こちらが深夜にかけたら怒り出されたり。

相談したとしても無関心だったり。

口だけ「何でも話して」と言いながら会話も成立出来ず、行動も何もなかったり。

または自分の話に持っていかれたり…

そもそもが不平等だったのかもしれません。

自己保身のために。立場のために。

私にも非があったかもしれない。

でも——

あの日々は、絆ではなかったのでしょうか。違ったのでしょうね。

いっときでも共に笑って、共に泣いて、共に戦ったあの時間は、何だったのでしょう。

答えは出ません。ただ、悲しい、虚しい…

私には親身になってくれる医師の恩師がいます。

ある日その方は、こう言いました。

「人をもう信じるな」

私を長年20年近く見てきた方だからこそ、絞り出してくれた言葉だと分かっています。

でも…これが答えなのでしょうか❓

信じることをやめた先に、何が残るのでしょう。それがずっと、分からないのです。

現在の処世術なのでしょうけれど。

今の日本を見ていると、胸が痛くなります。

自己防衛、自己保身。ネットで仕入れた知識の鵜呑み。

論破を試みる。

被害者を装ってのポジション取り。

少しでも不利益と感じたら不平等なことを後出しジャンケンで言ってくる、平気な顔をして。

分断、孤立、まるで戦時中のような椅子取りゲーム。些細な利益を奪い合って、消耗して、また孤立していく。

孤立した人間は扱いやすい。バラバラな方が都合がいい。

福祉と心理学を学んだ私には、この社会の流れがある種の権力者の意図を持って動いているように見えてしまいます。団結される事が何より恐れる事ですから。

そう感じてしまうのは、私だけでしょうか❓

そんな時代に、私はいつもイタリアを思います。

コロナ禍のイタリアで、ある年配の男性がこう言ったそうです。

「長年連れ添った友人とハグやキスができなくなるくらいなら、コロナにかかった方がいい」

私にはイタリアの初老たちの言葉の体温が忘れられませんでした。

あるイタリアの校長はコロナ禍の生徒たちにこう語りかけました。

「私たちはペストなど大きな疫病とも戦ってきた。今度も必ず乗り切れる」

と。

イタリアはペストで人口の三分の一を失いながら、それでもハグを選んだ民族です。

ルール、ルール、マナー、マナー、規制を推し進めた日本とは文化も思想も違いますし、コロナ禍後も両国では全く違いました。

その血の中に流れているものを、私はイタリアのものに触れるたびに感じます。

だから9年間、一人でバイイングを続けてきました。

惨めな気持ちになる事はあり過ぎましたがそれが1人バイヤーの定め。

私は12年剣道を続けてきました。個の鍛錬、精神の錬磨。それは確かに自分を作ってくれました。

でも剣道に足りなかったものがあるとすれば、チームワークです。

サッカーを見ていると分かります。欧州サッカーを見てると個の力より連携が取れてるチームがビッグクラブより強くなって来てます。

GoogleでさえIQよりチームワークを重視するようになったと聞きます。

なのに今の日本だけが、人と人を切り離していっている気がしてなりません。

由々しきことだと思います。

コロナでバラバラになってしまったものを、もう一度繋ぎ直せないものか…もう後戻りは出来ないかも知れませんがこれから出会う未来の人との為に…

今日、

「絆の日」

一人だけ思い出した人に連絡してみませんか。

たった一度でも。

魂の共鳴こそが人が人と接して涙が出るほどの感動があると…

信じたいです。

また友人の医師の先生には

「ったく…まあ…横山さんは…」

と言われるでしょうが

これでも

「搾取するだけの人とは会わない」

とか工夫するようになったのですけれど。

ほだしは「足枷」。素晴らしい足枷なら縛られるのは大歓迎です。

マゾなのかな。

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