ブラックフライデーとデルフィオーレが「10%ポイント還元」を選んだ理由。

本来であれば、今月末が決算ということもあり、
例年どおり「決算セール」をしていたかも知れません。
しかし今年のデルフィオーレは、
値下げセールではなく
**「10%ポイント還元」**というかたちで
ブラックフライデーに参加することに相成りました。

それは単に「セールの名前を変えた」訳ではなく、
もうすぐ9年間、10周年(10年目)の商いを振り返ったうえでの、
小さくない方向転換でもあります。
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デルフィオーレも長く、
Amazon

や 楽天

といったショッピングモールに出店し、
ブラックフライデーや各種セールに合わせて
値下げやクーポン、広告を打ってきました。
売上という数字だけを見れば、
たしかに「伸びている」時期もありました。
けれど、決算を締めてみると、
内容はなかなか手厳しいものです。
今の税理士は、単純に「売上を上げるように」と言いますが、
モールの構造や掛け率、経費まできちんと見ていないからこそ、
そういった言葉が平気で出てくるのだろうと思っています。
モールの手数料、ポイント、

クーポン、

広告費。
そして値下げ分。
オリジナル商品やオーダー商品と違って、
インポートの掛け率は決して甘くありません。
それこそ BAR 業態なら粗利7〜8割

という話もありますが、
まったく別世界の商売だなと感じます。
ある会社様では、センスもあり実力もあるのですが、
大量の「売れ筋」だけを仕入れ、
大量値下げとクーポン、広告で勝負をされている。
気がつけば楽天内が、その会社様の商品で
埋め尽くされてしまうような状況もあります。
その裏側では、仕入れ先に掛け率の引き下げをお願いし、
表ではさらに値下げとクーポン商戦。
そういった「モールを中心とした構造」そのものに、
だんだんと違和感を覚えるようになりました。いや、ずっと思ってました。
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叩き売りをするために、
「イタリアや東京へ行っていたわけではない」

以前はイタリアまで、

ここ7年ほどは東京の展示会へと足を運び、
宿泊を伴う出張で商品を仕入れてきました。
ご好評頂いている
PIACENZA(ピアチェンツァ)のマフラー。
MUNGAI(ムンガイ)のポケットチーフ。今は少し休憩していますが
Atto Vannucci(アット ヴァンヌッチ)のネクタイ。
配色やテーマは少しずつ変われど、
どれも「今季だけの流行」で終わらせるつもりはなく、
来年も、その先の冬もクローゼットから出していただけるものとして
選んできたつもりです。
にもかかわらず、ブラックフライデーや
モールの大きなセールのたびに、
そうした“長く使える定番”までも
値下げ合戦のテーブルに乗せようとされてしまう。
叩き売りをするために、
遠くまで足を運んで仕入れてきたわけではありません。
楽天や Amazon、Yahoo の売上のためだけに
仕入れているわけでもありません。
そう考えたとき、
どこかでこの流れを見直さなければいけないと
強く感じるようになりました。
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「値下げ」ではなく「背中を押す」ための10%ポイント還元

そこで今年は、
モールの値下げ合戦からは一歩離れて、
同じ品質のまま、
「少しだけ背中を押す」
という意味での
**「10%ポイント還元」**を選びました。
・前から気になっていたコートを、
このタイミングで迎えに行く。
・冬じゅう締めていたくなる一本のネクタイを、
自分へのご褒美として選ぶ。
・来年も再来年も、
ふと袖を通したくなるニットを一枚足しておく。
そういった「長く付き合える一着・一本」を選ぶ際の
最後のひと押しになれば、
ポイント還元という仕組みにも
意味があるのではないかと考えています。
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来年も、その先も着ていただけるものだけを
デルフィオーレが扱うものは、
YouTubeや雑誌でのステマかな?と思われるトレンドを追いかけるための服ではありません。
流行のスピードから
一歩距離を取りつつも、
袖を通したときに
「やっぱりこれで良かった」と思えるようなもの。
今年だけの「お得さ」ではなく、
来年も、その先も続く“納得”を
買っていただけるような品でありたいと思っています。
だからこそ、
ブラックフライデーという言葉に乗りながらも、
その10%分をお買い物の足しにして頂けると思い、
自分たちなりの線引きをしました。
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もちろん、
お得にお買い物ができる楽しさも否定するつもりはありません。
私とて、安くなっていた方が嬉しいのは同じです。
ただデルフィオーレとしては、今年はあえて
・大幅な値下げはしないこと
・その代わり、
来年も再来年も着ていただけるものだけを
丁寧に選んでいただくこと
そんなブラックフライデーにしたいと考えました。
この考え方に
少しでも共感していただけましたら、
ポイント10%還元の期間中に
オンラインストアをのぞいていただければ嬉しく思います。
長く付き合える一着との出会いが、
この冬の楽しみのひとつになれば幸いです。