「“見せる”だけじゃなく、“読む”Pittiへ──2026AW、次の季節の兆し」「今年も“誰よりも早く、でも静かに”

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2026年1月。
年が明けると同時に、日本のファッション業界では「イタリアに行かなきゃ」という空気が流れ始めます。
フィレンツェの街に、世界中からサルトリアを愛する人々が集まるPitti Uomoは、2026年で第109回目を迎えます。

私はもちろん不参加ですが😓
昔のように行きたいものです。
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とにかくも
たくさんの来場者が、それぞれのコーディネートで想いを表現する場所。
今ではピッティスナップを意識した装いも当たり前になり、その熱気の一部になっているのだと思います。
来訪者の皆さんも、きっとPittiという舞台を大切に思っているからこそ、自分の“美意識”を精一杯纏っているのでしょう。
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しかし、
私らが目を向けるべきは、ピッティスナップや来訪者のコーディネートではなく、**その半年後の“兆し”**──
2026年の秋冬に、どんな服が“当たり前”になっていくのかを感じ取ること。
それが、バイヤーの大切な役割なのでしょうね。
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スナップで目を引くアイテムは、すでにトレンド化した“今”の象徴。
けれど本当に注視すべきなのは、その背景にある色・素材・空気感です。
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今季のPitti Uomo 109で気配を感じたのは、
✔ 柔らかなアースカラーの継続(ブラウン・キャメル・オリーブなど)
✔ グラデーションを生かした黒の再燃とクラシックの再構築
✔ フレグランスやインテリアと服の“境界の曖昧化”
など、トラッドと感性の融合とも言える流れです。
🎨 予測されるカラー傾向
🟤 ブラウンやオリーブなどのアーストーン
…ぬくもりを感じさせる色味が引き続き支持されそうです。とくに、コーデュロイやウールなど質感のある素材との相性が抜群で、落ち着きと個性を両立させる色として注目されています。

🤍 クリーミーなホワイト
…無機質な白ではなく、少し柔らかさを持たせた「Cloud Dancer」のような白が使われるシーンが増えています。ミニマル志向の男性にとって、冬のスタイルに“清潔感と抜け感”を加えてくれる色味です。

🌿 深いグリーン・ティール系の強化
…都会的でありながら自然を感じさせるダークグリーンやブルーグリーン系の色味も、今後のキーカラーになりそうです。

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たとえば、Stile Latino(スティーレラティーノ)

のように、
Pittiには参加せずとも、トレンドの“本流”を生み出している存在もいます。
「真似されたくないから出ない」
その哲学すら、ファッションへの本気度として感じられて、私はとても好きです。
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PANTONE

の『Peach Fuzz』

のように、やわらかさと温度感をテーマにした色が象徴的だったこともあり、
今後の数ヶ月で、“色を脱いだようなカラー”のアイテムが、街を静かに染めていくかもしれません。
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ピッティ

はいつの時代も、スタイルの交差点です。
華やかさと静けさ、モードとトラッド、見せることと生きること。
そのすべてが一堂に会するこの場所で、私は今年も「未来の空気」を感じたいと思っています。
ピッティはいつの時代も、スタイルの交差点です。
華やかさと静けさ、モードとトラッド、見せることと生きること。
そのすべてが一堂に会するこの場所で、
今年も静かに、心で“兆し”を拾っていきたいと思います。